WORKS 納入事例
スタイリッシュな “ハコ” を目指した技能習得空間
移動式クレーン・玉掛・フォークリフトなど各種技能教習を行う施設の建屋外観・内観の意匠計画(仕上・色彩・サインデザイン)と休憩室の家具を納品させて頂きました。
“単なる倉庫にはしない!” との社長の想いを実現すべく、デザインアドバイザー(コンサルティング)という立場で本プロジェクトに参加させて頂きました。
当社としては、意匠計画でどこまでこの建屋のイメージをグレードアップできるかに焦点を当て、イメージパースを中心としたプレゼンテーションとディスカッションを通じて具現化していきました。
先ずは、無機質な素材で構成された既存建屋とのバランスを考え、モノトーンな色彩計画をご提案しました。次に、幅46m(大屋根含む)× 奥行11m × 高さ13mの大きなハコを必要以上に膨張させない為に建屋コーナー部をブラックとし、各壁面の中間をシルバーとすることで程よいボリューム感を演出できる様、面積比に考慮しながら計画をしました。
外壁仕上のガルバリウム鋼板は、20mmピッチのリブ形状を選定することで、日差しを受けるほどに細かな陰影が深みのあるブラックと立体化のあるシルバーを際立たせてくれています。
サイン計画は、メインのボリューム感がありアクセントカラーを際立たせた旗状サイン(ブルーのフラッグをイメージ)と、シルバーの切り文字サインを建屋三面に配置しました。ブラックとのコントラストを利用することで、視認性とデザイン性の両立を図っています。
教習棟内部は明るく清潔感のある空間にしたいとう社長の意向から、一般的にはスケルトンで仕上げる内壁にも仕上材を施しまた。柱や梁はホワイトに塗装し、クレーン用レールをブルーにすることでアクセントカラーとなっています。クレーン本体は視認性と安全性を考慮してイエローとし、補色関係の2色が13mある高天井の空間のアクセントとなっています。
休憩室は、席数を優先するのではなく、ゆっくりくつろいでもらえる設えを優先し、ラウンジスタイルの家具を選定しました。落ち着いた木目とグレイッシュカラーの張地で、ホテルライクなコーディネートとしています。